ウトウトしかけたが聲をあげて叫んで目が覚めた。
メールをすることを許してくれ。
当然ながら、母の人生に私の不在はある。
私の人生に今まで母の不在はない。
いや、幼いころから少年期にかけ、母はしばしば私を置き去りにした。これは私には絶望的な恐怖であった。
また、少年期より今に至るまで、しばしば嫌な夢を見る。もはや夢だとわかってしまう夢だ。それでも恐怖だ。
母のいない家、母のいない朝に私は耐えられない。
心は辛いな。
悲しみは薄れることも忘れることもない、折に触れ鮮やかによみがえる。
私は、物質循環やエネルギー不滅の法則のようなものを、生命の永遠とは考えられない。
こんなに辛いものなら生まれてきたくなかった