#退院と二つの嘘

昼過ぎに、チューブ確認のため病室に入れられたときは。青白く口をもぐもぐさせ酷そうな様子だった。体も小さくなった感じがした。看護師は話さんから酷いかどうかわからないようなことを言っていた。残念な感じで状態が良くないのを覚悟した。

しかし、退院時は、マスク越しだが、日赤に次ぐ表情が良いように感じた。家でマスクを取ってみてもいい方だと思った。この病棟ではいい看護をして貰ったのかもしれない。人を馬鹿にした様子の人もいたが、

経管栄養は、まず白湯をすべて中止したとのこと。メディエフを朝300、昼200、夜300、景800と、フラッシュ水分60×3=180のみと。

院内NSTの指導の下というが、脱水などの心配ないのか。白湯に入れていた食塩はどうなるのか。便は、最初の固形便以外は、毎日泥状便が出ていると。一応未消化便ではないとのこと。

時間は。5時、12時、6時。昼や夜を普通の時間ではじめられるのが良い。昼は二時間で済む。

瘻孔漏れや酸素飽和の低下はほぼなかったという。俄かに信じがたいが、こうなると完全側臥位による低ギャッジアップとの問題が再燃する。

低ギャッジアップは酸素飽和低下に優位だが、逆流と誤嚥性肺炎に不利である。事実、5回の誤嚥性肺炎のうち、最初の二回はディサービスの食事により、三回目は病院の重大ミスによるチューブ外れよりチューブから漏れた経腸液の誤嚥である(チューブ外れの事実は同じ病院で3回ある)。

残り二回が、家での低ギャッジアップ経管栄養中の逆流・誤嚥である。

安全性も、こうギャッジアップの方は確立されているが、完全側臥位による低ギャッジアップは、安全性を担保する報告が不十分だと聞いている。

こうなると、例のSTの罪は重い。咽頭痙攣様症状も唾液がたまって飲みこめない状況から来るので低ギャッジアップが関係しそうだ。病院はどこも最低30度以上だ。病院とのすり合わせをしてほしいものだ。

今回の入院ではピーテグの交換もあったのは良いことだ。前は逆につけられたのもなおっていた。H岡医師、i医師はそれぞれ頑張っていただいた。

嘘と間違いがあったのを明確にしておきたい。

今回も薬は全部家のを持込させられた。薬扱いのツインらウインも持ってくると言ったらそれは病院で用意すると言った。

そこで、病院で用意する経管栄養物は、薬扱いか食事扱いかをH岡医師に問うた。明解に、薬であるとの返答だった。

しかし、今日の請求書を見ると食事扱いであった。持込の薬と言い、この事といい、せこすぎる。因みに前回のピーテグ交換時のi井医師は薬扱いにしてくれた。薬扱いは医療保険の限度額に収まる。食費は実費である。

二つ目は、相変わらず看護サマリーのミスである。

今回の入院は、私が訪問看護師の到着を待てずに救急要請したと書いてあるがそうではない。過去にもそういうことはなかった。訪問看護の管理者は、早く行けるかわからないので、私の判断で呼んでもよいと言われた時には呼んだ。

今回は、むしろ訪問看護pステーションFの管理者Hの主導だ。

経腸栄養の状況が悪い(唾液痰上がりや咽頭痙攣様症状を含む)ことや私の体調、看護師主導の管理のしやすさから、中心静脈栄養など血管栄養に、栄養ルートを変更させようとして、入院を目論んだ感じだ。

彼女は、自分たちにとって大切なのは、家族に後悔させたくないないことだと言った。

どうしても長く生きていてもらいたいなら、経腸ルートが使えなくなる前に、体力あるうちに血管ルートを作って貰えとのことだった。

どんな思惑があるかわからないが、一定の説得力がある話だ。ピーテグの設置をする前一ヶ月、何とか末梢点滴で持たしていたが、体重が23キロぐらいに落ち、血管も直ぐダメになったりして、両腕等が内出血で真っ黒になるような悲惨な状態だった。視察に来たT議員は目を背けた。医師たちはタイムアウトを狙っているようにも思えた。造設ができた時はホットしたが、その後量を増やしたり、栄養になれるまでも大変だった。最後まで下痢はあった。転院先で真っ先に病原性大腸菌が見つかった。それらの事を思い出せば、すぐに使わなくとも別のルートを確保しておきたいとも思った。また、これはほぼ看護師の仕事になり、すべて私がやっている経腸栄養の負担が激減する。更に、母を苦しめている唾液痰上がりや咽頭痙攣様症状もかなり減少するらしい。苦痛を減らせ安穏にできるのである

ただ、感染症リスクがあり致命的となるらしい。管理者は話せというから。病院関係者に率直に話した。

i医師。間違いである、衰弱した母の体に埋め込むという倫理上の問題もあるとか。

経腸栄養は持続可能のようでありそれを優先させるべきである。

Tソシアルワーカー。血管栄養の寿命は2年程度。お勧めでなさそう。

H医師。造設して使用しない方が感染リスクが高い。準備のために造設等のはすすめられない。

これもどういう思惑か、こぞって反対だ。

この問題はいずれ避けられまい。そして避けられないところまで来たら衰弱して造設も無理な可能性がある。

非常に苦しい問題だ。