#この世の地獄

療養病棟に変わった政府推奨の介護医療院の一つを見たことが4年ほど前にある。 60人の患者のうち半数の30人が経管栄養という。 もちろん寝たきり。従って、排泄処理も必要となる。 夜間は看護師1人とヘルパー一人。 30名の経管栄養と排泄処理がまともにできるわけがない。 ある特養は12回吸収のパッドを推奨していた。1日1回の交換で済むので楽だと。 先の病院は地下二階のロの字型吹き抜けの構造。病室は周囲にあった。 各部屋からベッドごと患者は、広い吹き抜けの広間にに出されていた。夜間も同じ。 少ない人数では各部屋を回れず異変に気づきにくいからだそうだ。 高齢者に医療費をかけていると批判する者は、一括方式の凄まじい実態を知らない痴れ者だ。 療養病棟、介護医療院、特養、老健、サ高住、看多機、この世の地獄は、名前を変えそこらに充満している。 国民が自ら選択した長き保守政権が築き上げたこの世の地獄であ

る。

高齢者医療費が全体の7割を占める? エビデンスと内訳が必要である。 高齢者が7割の費用をぶんどっているような印象操作である。 医療保険料パイぶんどり御三家は、医師、薬剤師、看護師(介護保険適用を嫌い、医療保険を多用する訪看)である。いずれも、医師会や薬剤師会、看護師協会など、強力な圧力団体をもつ。 そもそも、高齢になれば種々の病を得るのは当たり前で、そのために若いときから長く税金や保険料を払ってきている人たちだ。その人たちに医療を提供しないというのは、デフォルト以外の何物でも無い。 子供の医療費が18才まで無料という自治体が増えているが、彼らは税や保険料未納世代である。税や保険料ほぼ完納世代をないがしろにして、未納世代を優遇するのは、少子化対策とはいえ、不公平・不公正に過ぎる。 医療を制限しろというなら、税や保険料の負担総額に応じて制限するのが公正だ。

因みに介護医療院を利用する家族に聞いてみたが、ここで看取ってもらうことを前提として預けている人がほぼ全て。 つまり、お金を払って死なせてもらっていると言うことだ。事実上の安楽?死施設だ。 せっかく1週間程度、急性期病棟で当該症状だけの治療(高齢者に多い複数の病気の治療はしてもらえない)をして、数週間、回復病棟に移り、その地域地域包括ケア病棟に60日間留め置かれた後、行き先がなくなる。 特養も老健も満杯だったり受け入れなかったり、後は民間の老人ホームか、介護医療院か、在宅となる。 この世の楽園ならぬ、この世の地獄は経験した者しか分からない。

因みにⅡ(笑)、障害者保険は一番優遇されていると聞く(利用者が優遇されているということもあるが、保険点数が高く関係者が稼げるということだ)。 しかし、障害者が高齢者になると、介護保険に切り替えられる。 つまり、地域地域包括ケア病棟や特養、老有料有料老人ホーム、介護医療院、在宅などは、高齢者を医療(保険)制度や障害者保険制度から剥がすための装置であり、既に粛々と行われている。

訪問看護ステーションにとって、障害者や医療保険適用が確実な医療ケア児は、ドル箱である。高齢者は最底辺の扱いだ。

不勉強な、税や保険料未完納の輩は、この実態を知らずして、負担してもいない自分たちのパイを守るために、分かったようなことを言っている。 分からないことを分かったように、嘘をついてわかりやすく言いふらすのは、ポピュリズムの大きな特色であり、ポピュリズムは、ファシズムの待合室である。