#因果応報・三世永遠の生命

私が今も理解できず苦しんでいるのが、因果応報論や生命の永遠論である。多分両者は不可分である。現世だけでは説明できない原因を過去世に求めているのではないか。

因果応報論に対する疑問は以下である。原爆や東日本大震災の被災者に因果応報と言い切れるのか。そんなことしたら大バッシングだろう。無理がある。

先日、テレビで、レセプト発行のきっかけとなった出産前後の医療ミスによる新生児の死亡の事が出ていた。この新生児が生まれてきたにも拘わらず、死ななければならなかったのは過去世の業であろうか。いや、あえて因果関係というなら医療関係者のミスが原因であろう。新生児がそれにめぐあってしまったのはもはや偶然としか言いようのない。

 

生命の永遠については、自分の体を構成する物質が、宇宙に遍満する元素と同じことをもって不滅だとか永遠だとか言う人が後を絶たない。或いは、物理学のエネルギー不滅の法則とやらを援用する人もいる。

これは理解が大変浅いものだと思う。もし似た様なことが宗教の開祖の発言や教義にあったとしても、それは、かなりの知識と思索に基づき築き上げられたものであろう。素人が安易に理解できるものではないと思うのだ。