#実は最も安全性が高いのはアルコールタイプだった

「アルコールタイプの『エタノール』が除菌効果を発揮する一方で、ノンアルコールタイプは『ベンザルコニウムクロリド』『セチルピリジニウムクロリド』などの殺菌作用を持つ成分が使用されることが多々あります。しかしこれらの成分はエタノールなどと比較すると毒性や皮膚刺激が強く、配合上限濃度(化粧品に配合する防腐剤としての最大配合量)もかなり低めに設定されています。例えばエタノールには配合上限はありませんが、『塩化ベンザルコニウム』は0.05%、『ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル』だと0.02%と極低濃度しか配合できません。上限濃度が低いのは、その分刺激や毒性のリスクがあるからです。ちなみに、エタノール同様に嫌われ者である防腐剤成分『メチルパラベン』の配合上限は1%。これは防腐剤の中でもっとも高い数字で、それだけ安全性が高いことを意味しています」