最初から皆が思っているだろうけど、名企画・名番組である。
生死が行き交う現場での当事者たちの生の声を放送する。
余命宣告をされた人々の声など生々しく軽々に感想など言えないものだが、サンドは軽妙に進行していると思う。
人はひとりで生まれひとりで死んでいく。
それは、自分という人間・自我がこの肉体の中にしか生まれないことを明確に意味する。つまり、肉体が滅びれば、自分も無になる。あの世などない。もしかしたら肉体滅後も何らかの形でつづくものがあって、再び新たな肉体を構成し新たな自我を生み出すのかもしれないが。それは今の自分とは別物だろう。ましてや、瞬時に宇宙の果ての離れたところで生成するなんて全く考えられない。
いかに不条理であっても、すべての生命はその肉体の中で完結するしかないだろう。