イタリアの感染爆発の最大原因は感染者をすぐに見つけられなかったこと

日本の検査抑制方針が妥当か否かは、今後の動向によるが。ブリオーニ教授の証言は不気味だ。

こうした中、北部ミラノにあるサンラファエレ大学でウイルス学を専門とするブリオーニ教授が11日、テレビ電話でNHKのインタビューに応じました。

この中で、イタリアで感染が広がった理由について、中国から帰国した人以外への警戒が十分ではなかったため、感染者をすぐに見つけられなかったとしたうえで、「病院内で感染が始まってしまった」と指摘しました。

また、感染者の死亡率が6.6%と比較的高いことについて「高齢者にとって新型コロナウイルスはより危険だということが分かっている」と述べて、イタリアが高齢化社会で感染者に高齢者が多いことが背景にあるのではないかという見方を示しました。

そのうえでブリオーニ教授は、北部の医療態勢について「病院は患者でいっぱいで圧倒されそうな状況になっている。集中治療室が足りなくなる事態に近づいており、非常に危険な状況で、感染を遅らせないといけない」と訴え、感染の広がりを抑えることが欠かせないと強調しました。