Fロスの変容・強硬姿勢とナースファースト

最初の大きな変化は、5月だった。コロナ騒動でレスパイトを休み、医師の特別指示が出ず、低報酬の介護保険のみでの訪問看護を嫌っていたようだ。

Nケアマネは、何を勘違いしたか、今まで一日二回の訪問看護を、週二回の訪問看護のケアプランにして持ってきた。排泄を含め、これでは成り立たないので、せめて夕方だけでも毎日(介護保険点数上可能)とケアマネに伝えたが、H氏に拒否されたらしく、力足らずですみませんとNケアマネが連絡してきた。こちらはすみませんではすまないので、私がH氏と直接交渉して、夕方だけ来てもらうことになった。ただし、5時半ではなく5時。5時半だと残業代を出さねばならず介護保険の報酬では出せないから。5時にしてくれというH氏の言葉だった。しかし、毎日2回の訪問看護をよく週二回にして平気な顔でいられるな。H氏の本質を見た思いでアラートが鳴り響いた。自分たち優先で患者を躊躇なく切れる人物だと思った。

6月。レスパイト入院し、医師の特別指示も出て前の状態に戻れるかと思いきや、打ち合わせに来たT看護師が5月の状態通りでやってくれという。理由は、毎日夕方5時のみでも、私ができたからだという(医師がH氏がどういう提案をしてくるかわからないぞと事前に言っていた)。しかし、同じ日の夕方に来たT看護師は、実は、今患者が多く手ばっているからだと打ち明けた。患者を馬鹿にした話だと思った。

 

7月。やはりレスパイト入院をした。特別指示も出た。そうすると今度は余裕ができたので、毎日昼夜の二回できると言ってきた。ただし夕方は5時からはかえれないと。断る理由がないのでそうした。ただし、今度は5月から入っていたヘルパーの入る間が無くなりへそを曲げてきた。毎週土曜だけはヘルパーが入ることで折り合いをつけた。直近の担当者会では、Yケアマネを通じて、Hが、私の経済的負担を考えて、土曜日昼も入れると提案してきた。ヘルパーや私を前に失礼な話だと思った。

 

7月。滴下機故障の対応事件。滴下機が前夜、翌朝に渡って不調で、メーカーや代理店の何度も連絡した。その折、代理店の者が、不調の場合、24時間訪問看護に連絡して、手動で滴下してもらうルールになっていると聞かされたので、電話したところ、T看護師はそのくらい自分でやって下さいと言われた、私は手動滴下はやったことないのだが、余りの言い方なので、もう結構ですと断った。その後かけてきた電話も出なかったし、家にも押しかけてきたが最初は入れなかった。そして入れた後も、彼女自身が手動滴下できなかった。彼女は1秒間に1滴の計算で落とそうとしたが、一滴何mlかわからない。仮に、1mlだとすると、1分で60ml、1時間で3600mlである。機械での1時間の滴下量は100mlである。大変危険なことをやろうとしていたのである。そうこうしているうちに代理店の者が新品の滴下機を持ってきて、遅くなったが滴下できるようになった。彼女は家まで訪ねてきたが何の役にも立たなかった。そればかりか、この事業所が緊急時の手動対応を理解しているかどうかも不明だった。

7月。T看護師の指示に座薬挿入も、排便が深夜になってしまった事件。夕方の訪問時には排便がなく、深夜のオムツ替え時に排便があった。排便だけなら処置できるかもしれないが、敵便やその日に発見された褥瘡の措置は医学的処置だと思い、24時間看護師に電話した。来てくれた看護師は、この程度ならこれからは自分でやって下さいといった。軽くふいてパッド替えるだけでも良いと。翌日来た時に、看護師が処置するとのことだった。それでもいいのなら私もできるので納得はした。しかし、翌日(今日)、管理者のH氏がわざわざ電話をよこしてダメ押ししてきたのには腹が立った。わざわざもダメ押しも腹がたつが、例えば、「便が漏れても命に別状はない」など、医療従事者とは思えない、皮肉を込めた無慈悲な発言には、心底失望した。

その背後には看護師の主張もあるのだろう。今日昼には久しぶりにK看護師も来たが、皮肉っぽいことも言っていった。

何だろう。医療施設や介護施設の高慢さは。ここはもともとナースファーストだった。そのH氏の運営や人柄を慕ってナースが集まり、患者にも精を出して接していたと思う。普通の訪問看護よりは丁寧だったと思う。しかし、今は違う。患者を置き去りにし、事業所の儲けとナースファーストだけになっていると思う。5月からの動きは私にはそう取れる。

ここも、将来あてにならない。Yケアマネに別の事業所の照会を依頼した。