#結論・ギャッジアップかギャッジダウンの選択は・誤嚥防止優先か酸素飽和濃度低下防止優先化の選択・ピーテグやCVポートは時間がかかりすぎることが諸悪の根源

両立が難しい。希望なき選択だ。

午前は、左側臥位でほぼ異常なしで終えた。

昼は、帰宅後は、右側臥位でやっている。一昨日は途中で左側臥位に変更、昨日はそのままできた、今日も終了一時間ぐらい前脈拍の上昇と酸素飽和の若干の低下が見られたので左側臥位に変更した。

そうすると、やがて口周りが硬くなり(既に右側臥位時からそうだったが)、酸素飽和が90を切るまで低下してきた。途中停止して吸引したりしたがなかなか戻らなかった。いつか来た道である。ギャッジダウンすると、眠り込み、口元が緩み、ドレナージの形で口角から唾液がもれるようになり、酸素飽和も少し上がった。

つまり、ギャッジアップでは、緊張もあり、唾液を飲みこめず気道を塞ぎ、酸素飽和が低下したリ、飲みこもうとして喉頭痙攣様症状を引き起こすわけだ。

ギャッジダウンでは、これは防止或いは緩和できるが、特に経管栄養中や直後だと、経管栄養の逆流とその誤嚥の恐れがある。実際在宅での二回と病院でもチューブ外れの誤嚥は基本これだ。これが母の看護での私の知見だ。

逆流誤嚥誤嚥性肺炎という致命的な疾患に至る。酸素飽和低下は吸引で取り戻せる可能性がある。

よって、経管栄養とその後30分から1時間は、できるだけギャッジアップすべきだろう。30度までとはいかなくとも20度や最低でも10度ぐらいはアップすべきである。

それ以外の時は、フラットでもいいが、睡眠時の不顕性唾液誤嚥の危険を考えれば、やはり、常時10度ぐらいのギャッジアップが必要かもしれない。或いは逆に体位ドレナージを考えフラットの方がいいだろう、この場合経管栄養の逆流はない訳だから、

経管中はギャッジアップを基本としながら、酸素飽和の低下や口元に力が入り喉頭痙攣様症状が出てきた場合は、注意深く観察しながら、ギャッジダウンをして緩和するべきであろう。

ピーテグやCVポートの最大の欠点は、時間が長いことである、前者は半日、後者は一日中である。唾液・痰上がりの問題や、姿勢保持、その他リハビリなど、様々な問題が、これに起因する。開発者などはこれを改善すべく努力すべきである。胃ろうとはわけが違う。