#完全側臥位論者の認識不足とギャッジアップ論者の想像力のなさ

465ml投与(朝230・夜235)

瘻孔漏れ・逆流なし。粘っこい痰は相変らず引けた(多量ではないが今日は多かった吸引瓶を空けかえたくらい)。

最初の頃と比べ、表情が苦しそうなのが気になる。量が増えると処理が追いつかなくなり苦しいのだろうか。あるいは、経腸の間が純粋に休めず皮下輸液が入るのが負担なのではないかと思う。

テルフィスと思いきや箱だけで、アルトフェットというただの水(電解水?)だ。調べたところ500mlで100キロカロリーと言うから、ビーフリードの半分以下だ。

結局、病院と同じく、訪看や在宅医も、経腸栄養の投入を、ただの水分で邪魔している。経腸でとれば良いではないか。

k沢の言うように休ますためか。違うだろ。十分休んだから働かせなくてはならないのではないか。何せ、一ヶ月半使わしてもらえなかったのだから。使い出したら150mlしか使わないというのだから。

まあしかし、苦しめても誤嚥させても意味ないので、命をつなげれる程度で妥協の必要がある。それはできれば600mlぐらいに行きたいのだが、500mlぐらいでも一時やむを得まい。

ただの水の皮下輸液の針の指貫で1日30分未満二人の看護職員を使うというのは、Fロスよりも悪質な保険点数稼ぎである。

昼にK沢が来た。まだ、指示書が届いてないのだけれどファックスで贈ると聞いたので来たという。i倉医師は23日の退院の日に郵送したという。おかしなことだ。たとえ、誤送だとしても差出人に戻ってくるだろう。どちらかが嘘をついているのではないか。

K沢氏のST技術や母とのコミュニケーション力は得がたいものだ。しかし、その技術の完全側臥位辞退についてはかなり疑問を持っている。

完全側臥位の特徴

・声門より下の咽頭側壁から梨状窩に、約20 ㏄ほど摂取した飲食物を一時的に溜めることができる。
・溜まっている飲食物は、嚥下反射が起きるまで、重力に逆らって気管に移動しない。
喉頭侵入した飲食物や唾液は、気管から遠ざかるように重力が働く。
以上のことから、完全側臥位はむせずに口から食べられる可能性が高い姿勢です。

一つ目は、この20ccというスペースがそれほど有効かという疑問、特に唾液や経腸栄養液など、固体ではなく流動しやすい液体有効なのかという疑問。

二つ目は、実際の所、頭を側臥位でフラットにして、咽頭や口腔内にある逆流物が、口から排出するのを見たことがないのである。その姿勢で吸引した方が確実で早いのである。

うちの母は歯茎を食いしばって口を堅く閉じていることが多く尚更である。確かに、低くすることによって、肺に誤嚥することは避けられるだろう。そうすれば誤嚥性肺炎は防げる。しかし、それにはかなり頭を低くして窮屈は思いをさせる。一晩そんな姿勢で寝かせられない。

それに。カテーテルの挿入によって幽門・噴門が閉じられない母は、完全側臥位フラットヘッドによって、逆に、腸から逆流物を口腔内に呼び込みかねない。口を固く閉じてそれを後れナージできなければ、再嚥下して誤嚥し肺炎を起こしかねない。

少なくとも在宅でそのような状況下で誤嚥性肺炎が二回は発生した。

賠償しろとは言わないが、完全側臥位論者はそのような危険性があることをしっかり認識する必要がある。それがないから、いつまでたっても医療や病院のスタンダードたり得ないのではないか。

一方、仰臥位30度論者も、痰の閉塞による窒息だけではなく、嚥下不能者が当然陥る唾液の貯留による窒息も強く意識すべきである。また、ギャッジアップすれば、単純に逆流が防げるだけと思っている馬鹿がいるが、口腔内にでてしまった逆流物がギャッジアップにより食道ではなく気管に誤嚥することの想像力ぐらいは持てなくてはならない。

看護師の二度目の訪問を利用して歯医者に行ったが、看護師とリハビリ合わせて40分未満とは、よつば・Y下・F井一体どう言う料簡だ