#完全側臥位と低ギャッジアップ・経管栄養逆流性の誤嚥性肺炎のもと

昨日午前の経管栄養の初め頃(経管栄養100ml位)、今までで一番大量の逆流があった。腸液なのかかなり濃い色をしていた。口腔内の唾液を吸引すると、栄養液の色が若干混ざっていた。4月、5月に続いて三度目だ。4月は少量、5月はうまく引けて、大事に至らなかった。今月は5月よりは少なくタイミングも悪くなかったが、何せ保炎性肺炎の元である。一日中発熱や痙攣、酸素飽和の低下がないか不安であった。今回の訪問看護事業所は来ない方針のようだ。特に、T根はひどい。管理者が優秀という噂で、確かにそんな印象も受けるが、担当者はいわれて一度しか吸引しないしそれも痙攣を引き起こした。在宅医やケアマネと合わせて24時間訪問を受けないようにしているのかもしれない。何かあれば救急呼べというのは在宅医が以前に在宅の覚悟がないならその方針でといっていたので、多分その方向に行くのだろう。どこまでも、患者家族を無視したN在宅医である。

ところで、完全側臥位・低ギャッジアップを導入した後の誤嚥性肺炎は3度ある。

2019年の2度の誤嚥性肺炎は、ディサービスの食事介助によるものだ。

2020年の病院での誤嚥性肺炎は、経管栄養の繋ぎ管のロックが不全のため外れてそこから漏れた栄養液を吸引したものと聞いている。これは低ギャッジアップが原因ではないが、すでに低ギャッジアップは病院に依頼しており、200kcalまで摂取できており、一食は固形食に切り替えようかという話までいっていた矢先の出来事であった。

2021年の3月と6月の誤嚥性肺炎はいずれも在宅で、低ギャッジアップの逆流による経腸液を誤嚥したものであった。その後約一年はなんとか防いでいるが、そのために経管栄養中はつきっきりである。4月5月そして今月口腔内で経腸液を吸引した。いずれも眼前ですぐ対応できたので大事に至らなかったのだろう。

今回、最近のギャッジアップ幅である8度から6度までを上げて、12度まで上げてみると、逆流はほぼなかった。また、嚥下不全様痙攣も見られなかった。唾液や粘っこい痰など、角度上昇の重力によって飲み込めたのかもしれない。わずかの上昇であるが今のところ著効があった。

実はこのことは昨年3月のN赤入院時実証されていた。30度アップで、側臥位でも仰臥位でも(舌根沈下もなく)大丈夫だと言われていた。

しかし、家では再現しがたかった。唾液貯留がひどく、ゴボツキや咳がひどく、酸素飽和の低下を来すからである。

M中央病院での二度目の入院時もこれがひどく、吸引のできなかった私は頻繁に歯磨きティッシュで口腔内を拭き取ったものである。

そんな状況で、在宅で入った完全側臥位と低ギャッジアップは救世主ともいえるべきものであった。しかしそれは勘違いであったかもしれない。むしろ、誤嚥性肺炎を3度も引き起こしている点では奪命者だったかもしれない。

ただ、まだ経過を見るしかない。ギャッジアップは最低でも30度と言われている。中には垂直にあげている人もいる。まだまだ余裕がある角度ではある。

といったところでケアマネから電話かかってきた。3時に訪問看護と来ると。また、解約らしい。