#参院選の現場から・岐路に立つ介護保険制度

介護は保険料支払いあってサービス無しである。 もともと、高齢者や障がい者医療保険から切り離すために設けられた。理由は医療費の増大であるが、事実はそうではない。 国民の支払っている保険料というパイは、医療関係者・医師・病院・薬剤師・薬局等が各種加算や医薬分業などで巧妙に分捕っている。 介護は、高齢者や障がい者の姥捨て山となっている現実を国民は知らないし、知ろうともしない。その最終形態は在宅介護・看護という名の、看取り医療である。対象者が死ぬまで殆ど金をかけない。パイは医師や看護師が既に分捕っている。 一人、介護士と療法士だけが割を食った報酬体系で孤軍奮闘している、後者はともかく前者は半ば素人である。持っているスキルは差がありすぎる。今年の初春、在宅医師等が、なくなった患者の長男に殺害された事件があった。この医師は大変良心的な医師で、家族(長男)の逆恨みや異常性という文脈で初報が流れていたが。続報を見なくなった。多分。情報管理されている。あの時にコメントを書いたが、美談と逆恨み的な報道の背後に、在宅医療・介護・看護が抱える闇があり、それにふみこまれると困るからである。