#私の服のごみを取ろうとする母

昼のリハビリ後、母が手を伸ばしてきた。いつものように鼻か口元が痒いためかと思ったが、その手の先は、私のTシャツについた毛糸のくずだった。それを取ってくれようとしたのだ。見ていたPTは思わず優しいとつぶやいた。

そう、昔から、そしてこのようなひどい状態いなる数年前までもそういうことはよくあった。

まだ、私の母としての意識が健在であるらしいことが嬉しかった。