#埼玉立てこもり・撃たれた医師が死亡・逮捕の男・介護めぐり怒り

出る可能性があると思った事件だ。

多分在宅をやっている人でなければ、とくにその中でも、経管栄養や中心条約栄養・所謂延命治療をやっている人でなければ理解できないだろう。

彼は在宅医。
在宅医療や看護、介護に共通する考えがある。欧米流の尊厳死安楽死思想と同根だ。
欧米では寝たきりの老人はいないという。延命治療をしないからだ。オランダでは延命治療は虐待とさえされる。延命は全ての医療の基本だと思うが。医療ケア児等どうなるんでしょうね。。
在宅医療は、看取り医療であり終末期医療である。

在宅医に言われたことがある。在宅医療とは救急車を呼ばないこと。容態が急変して、医師や看護師が間に合わなければ指をくわえて見ているのが在宅だと。
彼らが信奉する欧米流の安楽死尊厳死思想の根底には、欧米を祖とする民主主義・社会契約論・人権思想がある。

そこで想定されている人は、生産的な活動に参加できる健康な男性である。女性や子供、高齢者や障碍者は想定されていない。フランス革命で人権を主張をした女性はギロチンにかけられたのは有名だ。社会的に不要な人は早く死んでくださいという考えが根底にある社会だ、と、留学経験のある知り合いの神経薬理学者は言っていた。

男性はつききりで母親を介護していたという。どこかで聞いた話だ。

関係者は、在宅の覚悟とやらを彼に迫り続けたであろう。

在宅姥捨て思想に反発したのではないかな。