痩せていく母

体重は30キロぐらいでそう変わっていない。

しかし、骨盤の骨の突出が目立つ。足も殆ど肉がついておらず皮だけだリハビリをまともにやって貰えないから、肉のつきようがない。私も腰を痛めて、経管栄養の実施くらいが関の山だ。

昨日、術者のI井医師と、今日は自分の診察のついでにO川医師母についてと話した。前者はN口医師から話を聞いているのか歩調を合わせた話であった。後者はレスパイト先を紹介してくれた。前者は一割負担で70円、後者は300円の違いが判らん。

二年前、嚥下不能になるまで放置され、手術が決まってもなぜか1か月末梢点滴でやり過ごされ、体重が23キロくらいまで落ち、点滴の針を刺す場所がない程、両手両腕が内出血で黒くなり、痩せおとろえた肢体は見るに堪えなかった。これは穏やかな状態青度ではなく、文字通り息も絶え絶えだった。

これを安楽死という輩、報いることのない信仰は、信じ得ようか。