院外処方という錬金術・医療費の増大は高齢者のせいではなく院外処方など医療制度の改悪で、医療予算をかすめ取る輩が増大したからだ

具体的に・正確に記する。

先日、耳鼻科に行き。二種類の薬を1週間分処方してもらった。クラリスロマイシン200mgとカルボシスティン500mgを朝夕二回の服用である。

まず医院の領収証に処方箋料68点とある。つまり680円だ。医者に払ったお金のうち、薬に関するものが処方箋料であり、その3割負担相当は230円弱となる。

次に薬局の領収証には、純粋な薬の料金である薬剤料が98点・つまり980円だ。その3割は330円となる。残りの660円弱は医療保険から支払われる。つまり、薬代だけの負担なら、3割負担なら、330円弱で済み、先ほどの医師の処方箋料の個人負担分230円弱を加えても560円弱だ。

ところがそれ以外に、薬局では、調剤技術量165点・つまり1650円(薬剤料より高い!)と、薬学管理料が41点・つまり410円、合計2060円が加わる。

結局、薬局の保険点数総額は304点・つまり3040円であり、私は薬局に支払ったのは、その3割負担が910円、残りの2140円は、国民保険から、薬局に支払われることになる。これが何もないところから金を生み出す、院外処方錬金術だ。具体的には調剤技術料とやらや薬学管理料とやらである。本当に技術や管理があるのか疑わしい事例を何度も見ている。

薬への個人負担は3割なら330円、医師への処方箋料個人負担を含めても560円なのに、薬局への910円と医師への処方箋料個人負担230円を加えて、合計1140円の支払い負担となり、保険の効いていない10割の薬剤料を遥かに上回っている金を支払っている。3割負担どころではなく11割負担位だ!

このからくりは院外処方にあることは、今まで記載したことで明らかだろう。

結局、薬局の保険点数総額は304点・つまり3040円であり、その3割負担支払額が910円だ。残りの2140円は国民保険から支払われる。先ほどの、医師への処方箋料の保険負担分660円弱と合わせて、2800円が、薬についての薬局と医師の分け前となる。たった、980円の薬を、三割負担の患者が1140円も支払い、更に、国民保険が2800円を支払う。そのうち薬局が2140円も分捕っていく。医師が660円分捕っていく。

いわば、薬の実値を3倍増しし、増やした分を、薬局薬剤師が分捕っていき、患者は実質11割の薬剤料を払っていることになるのだ。

これが院外処方のからくりであり、この錬金術を勝ち取った薬剤師会は高笑いし、医師会は苦い顔をしていたとの話を、その筋の人から聞いたことがある。国民はもっとこのことを知るべきである。